妊娠中はお腹に負担を掛けないように、シートベルトは着用しない。
…という事が、世間一般に広く知られています。
しかしこの度、産婦人科医の2団体が
シートベルト着用を推奨する見解をまとめました。なぜ急にシートベルト着用を推奨するのか、
そして何故妊婦はシートベルトを着用しない方がいいと思われているのか。
日本の道路交通法では、シートベルト装着が義務化されています。
しかし、
「健康保持上、適当でない場合は免除」という規定があるので
「お腹に負担を掛けないために、妊婦はしない方がいい」と考える人が多いのです。
しかし、海外のデータではシートベルトを装着しない方が
妊婦・胎児とも死亡率が高い事が示されています。
残念ながら日本には「妊婦の交通事故死に関する公式統計」はないのですが、
産婦人科医の2団体が複数の資料を基に推測したところ…
交通事故で年間最大約1万件の流・早産が起きており 約40人の妊婦が死亡している
※南日本新聞08年3月11日 27面より引用 |
という数字を推計。
また海外のある研究によると、
交通事故での妊婦死亡の77%はシートベルト着用なしの状態で発生。 事故で胎児が死亡する危険性は、 シートベルト着用なしの状態だと約4倍に跳ね上がる
※南日本新聞08年3月11日 27面より引用 |
というデータがあります。
この見解を受け、警察庁も告発に取り組みたいとの姿勢を打ち出しているようです。
正しくベルトを着用すれば、事故による体への影響を軽減する事が出来ると、記事に載っていました。
では、妊婦のシートベルト装着はどのような点に気をつければいいか。
それは
「ベルトが肩と腰の両方にかかっている」と
「お腹のふくらみ(子宮)にベルトをかけない」の2点に注意すればいいようです。

また、妊婦さんの為の補助ベルトも広く販売されています。
普通のベルトをお腹にかからないように固定する補助ベルトで
設置もとても簡単です。
マタニティシートベルト【ナカムラ赤ちゃん店】 4,950円
昔の1970年代頃に使われていた腰だけにベルトをかける
「2点固定式ベルト」で、事故時の子宮破裂などが懸念された事が
「妊婦はベルトをしないほうがいい」という考え方に
繋がっているのではないかと言われています。
現在では肩と腰にベルトをかける「3点固定式」が一般的なので
正しく着用すれば、自分自身・そして赤ちゃんへの事故からの影響を
軽減する事が出来るでしょう。
海外の先進国の多く妊婦であってもベルト着用を義務づけています。
また日本と同じく免除規定のあるイギリスやドイツなどでは
装着できない事を示す医師の診断書がない限り、
ベルト装着は義務化されているそうです。
これだけのデータはあるものの、
「妊婦がベルトを装着するのが困難なケースが実際にあるはず」として
道路交通法の改正には消極的なのは事実。
すぐに法改正という動きは見られませんが
事故はいつどこで起きるか分かりません。
正しく装着すれば、防げる事もあるんだと知っておきたいものです。
※妊婦の全員が全員、ベルトを装着できるとは限らず
中にはいろいろな理由で困難な人も実際にいると思われます。
気になる方はかかりつけの医師に相談して判断を仰ぎましょう。
引用・参考:南日本新聞(08年3月11日 27面より)

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